プロカメラマンの”凄い写真”をみても、写真が上手過ぎてカメラやレンズの違いは分からないと思います。それよりも大量の高解像度な日常写真を見てレンズを比較してみてください。その方がレンズの差がよくわかると思います。Google Photoに各レンズの写真(6000×4000 pixel 井の頭公園近辺で撮影してRAW現像)を多数掲載しました。これらの写真を見ていただければ、写真の専門家でなくても自分がどんな画質のレンズが好みなのかわかると思います。風景写真や街の写真、植物のアップの写真など色々見てみてください。レンズに得意不得意があるのがよくわかります。
最初の見方としては、1枚1枚の写真をじっくり見るのではなく、各アルバムの多数の画像が見える画面でザーッと全体の感じを見てください。そうすればそのレンズの個性が凡そ分かると思います。そのあとで各写真を細部までじっくりご覧ください。ぜひ高画質な大画面TVで非圧縮の高画質画像をお楽しみください。
僕は写真のプロではないので、”凄い写真” は撮れていないと思います。ですが実は ”凄い写真” だとレンズの差は感じにくいのです。プロのカメラマンは画質以外の部分にも凄く工夫を凝らして写真を撮るので、肝心のレンズの画質は分かりにくくなってしまいます。画質を分かりにくくする一例が暗めに撮る事だと思います。暗い方が雰囲気があってアートっぽいんですよね。そういう写真よりもレンズの個性が比較しやすい ”明るい普通の写真” を沢山見てください。その方がレンズの画質比較がしやすいと思います。ここではレンズの技術的な解説などには一切触れません。(それにご興味のある方は別のサイトをご覧ください。)それより大事な事は沢山写真を見てレンズの差を感じ取る事だと思います。
1年を通じ井の頭公園や吉祥寺の風景画を撮っています。まだ本格的に写真を始めて3年ほどですが、いろいろなレンズでたくさん写真を撮って一歩一歩写真の楽しみ方を勉強しています。始めたころの写真は本当にへたくそでしたが、段々に上手くなっていると思って(自画自賛!)います。RAW現像にばらつきが有るのもお許しを! ですが、論より証拠・下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、多くの写真を撮っているとたまにハッとする様な写真も撮れるようになってきました。
そうこうしているうちに分かってきたのは、最近の自動化が進んだ高性能レンズ(20~30万円しますね。)より奇麗な写真が撮れるオールドレンズ(数千円~数万円)が沢山あるという事です。例えばすごく古い、Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-85mm や、単焦点の Micro Nikkor AF 60mm F2.8 、Leica、Voigtlander のレンズのクリアできれいな色の写真には驚かされます。一方、NIKONの最新のZマウントレンズが評判良いようですが、すべてのZマウントレンズが本当に良いのか?というとそうでもないようです。FマウントのAF-Sレンズにも良いものが沢山あります。レンズは機能も大事ではありますが、”ガラスが命” なんですね。
写真の楽しみ方はいろいろあると思いますが、僕はきれいな色や物を撮りたいと思っています。だからレンズの特性の中で解像度と色の綺麗さが一番大事だと思っています。いろいろ撮ってみて分かってきたのは、良いレンズの評価基準は下記だと思っています。( ”撮り鉄” とかだとまた違った評価になるのでしょうが。。。)
(1)解像度の良さ(分解能)
(2)色の滲みの少なさ(色ズレの少なさ:色収差の少ないレンズが良いようです。)
(3)色の滑らかさ(ザラザラ感の少なさ:大口径レンズの方が良いようです。)
(4)発色の良さ(綺麗な色:地味な色のレンズだと写真がつまらないですね。)
(5)立体感、空気感、透明感(濁りの無さ:深みのある色の写真が撮りたいです。)
(6)色の自然さ
これらがすべてバランスよく整っていないとレンズとしてはNGだと思います。解像度ばかり追い求める昨今のレンズの進化にはいささか疑問も感じます。細かいことばかりを追い求めるあまり、大事なことを見落としているのではないかなー?と思われます。オーディオに例えるならトランジスタアンプより真空管アンプの方が音が良いと言う事も有ります。歪率が0.001パーセントのトランジスタアンプより0.1パーセントの真空管アンプの方が耳で聞いた解像度は高く音が良いです。
私たちは写真のプロではないので、1枚1枚の写真を細かく評価するのではなく、たくさんの写真を見て ”このレンズが良さそうだ!” と思えるレンズを探しましょう!
主にAFが出始めた頃前後から10年程度前までのレンズを対象にしています。骨董的な価格高騰は無く、画質の割に比較的安い値段(数千円~数万円程度)で購入できますし、十分高性能なAFや手振れ補正が使えるものもあります。


最近、カメラはNIKONのZ5ⅱを購入しました。画質(解像度)はα7ⅱとそれほど変わらないと思いますが、AFの追尾性能がすごいし、カメラとして使いやすいですね。リーズナブルな価格なのでお勧めです。
今一番お気に入りのMidrangeズームレンズは、Nikonの AF-S 24-120mm G ED VR Nです。Nikonらしい自然な色で、しかも単焦点並みに解像度も高く、クールで輝く様なきれいな画像を見せてくれます。オークションで4万円ほどとお手頃でした。AFも静か(SWMモーター)でビシッとフォーカスが決まり、手振れ補正もばっちりです。Canonのレンズがソース味な感じなのと較べるとこれはさわやかな色合いって感じですかね。なにも足さない、何も引かないって感じです。

下の写真のCANONのEF24-105mm F4L レンズはかなり古くから発売されている物ですが、Lシリーズの高級レンズとして有名で、アダプタ(MC-11)を介してAFも手振れ補正も正確に働きました。画質も素晴らしく、MidRangeズームレンズの最高峰の一つだと思います。(ホワイトバランスで若干青色を強くするとよりクールな感じが出てNikonの色に近くなります。)機能も含めて考えると凄く良いですね。レンズの曇りや汚れもほとんど無い物を、オークションで35000円で手に入れました。Midrangeズームとしてズーム範囲もピッタリな広さだし、若干大きく重い事を除けば言う事なしです。

カメラ本体には、アダプタを付ければ各社のレンズを取り付け可能なNIKON Z5ⅱとSONYのα7Ⅱを使っています。オールドレンズを使用する場合の定番カメラですね。それをRAWモードで使用し、あとからRAW現像しています。α7ⅱはオークションで7万円程度で購入しましたが、後で知ったのですが中野のフジヤカメラなどで買う方がお勧めです。実物がチェック出来ますし、オークションと同等な価格で6か月保証がついていますから安心です。(僕はちょっと損した気分です。)
レンズ比較で参考になるサイトは何といっても Ken Rockwellさんのサイトですね。ここからたくさんの情報をいただきました。
今まで撮った写真のベスト集はこちら。シャッターチャンスのベスト、きれいに撮れたベスト、レンズがベストなどが入り混じっています。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるでたまに良いのが撮れるようです。:-)
今まで試してみたうちの最もお気に入りのレンズの解説はα7ⅱ高評価レンズのページをご覧ください。これ以外のレンズの高解像度データも全画像データのページで公開しています。
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